今回は、労働者数の増減をコロナ流行の前後でまとめました。本格的な流行が始まる前の2月から最新データの4月で比較しています。
外国人労働者も含めた、日本の労働者数
労働者数 | 前年同月比 | |
2020年2月 | 6691万人 | +35万人 |
2020年3月 | 6700万人 | +13万人 |
2020年4月 | 6628万人 | -80万人 |
出典:総務省統計局より、2020年5月29日 公表
労働者数は2020年3月まで増加し続けておりましたが、4月になり88ヶ月ぶりの減少に転じました。完全失業者数は4月時点で189万人となっており、3ヶ月連続の増加となっております。
(産業別労働者数)
「製造業」、「卸売業・小売業」、「医療・福祉」で約半数の3000万人前後になります。
(労働者が減少している産業)
4月より労働者数は減少に転じておりますが、産業別の前年同月で比べると「宿泊業・飲食サービス業」、「卸売業・小売業」、「製造業」が上位で特に顕著なのは「宿泊業・飲食サービス業」になります。
(外国人労働者が従事している産業)
2019年10月時点で、外国人労働者は約165万人いらっしゃいます。これは日本全体の労働者の約2.5%で、下記の産業に従事される方が半数以上です。
製造業 | 29.1% |
卸売業、小売業 | 12.8% |
宿泊業、飲食サービス業 | 12.5% |
出典:厚生労働省が発表した「外国人雇用状況」
(コロナが与える外国人労働者への影響)
コロナによる労働者の減少が顕著な産業と、外国人労働者が従事している産業は同じです。正確なデータはまだ出ておりませんが、多くの外国人労働者が困難な状況にあることが予想されます。