9月25日、政府より外国人の新規入国を本格的に再開するというニュースがありました。
(NHKニュース)
実施は10月からの予定です。
そこで今回は新規来日される外国人数について、現状と今後の見通しをまとめました。
<コロナ以前の入国者数 - 2019年7月>
在留資格 | 人数 | 割合 |
技能実習生 | 19,625 | 0.69% |
技人国 | 36,617 | 1.30% |
留学 | 21,928 | 0.78% |
観光 | 2,590,064 | 91.69% |
永住者 | 61,835 | 2.19% |
その他 | 94,708 | 3.35% |
総数 | 2,824,777 | 100.00% |
<直近の状況 - 2020年7月>
在留資格 | 人数 | 割合 |
技能実習生 | 16 | 0.16% |
技人国 | 522 | 5.07% |
留学 | 395 | 3.83% |
観光 | 430 | 4.17% |
永住者 | 3,698 | 35.90% |
その他 | 5,239 | 50.86% |
総数 | 10,300 | 100.00% |
<コロナ前後での比較>
新規入国者数 | 再入国者数 | 入国者総数 | 新規入国者割合 | |
2019年7月 | 2,640,238 | 184,539 | 2,824,777 | 93.47% |
2020年7月 | 930 | 9,370 | 10,300 | 9.03% |
2020年8月 | 2,595 | 13,286 | 15,881 | 16.34% |
(出典:法務省 / 出入国管理統計統計表)
1ヶ月の入国者数については、政府が入国禁止令を出した為にコロナ前と比べて激減しています。
(280万人ほど→1万人ほど)
その後、感染が落ち着いている国を中心に受け入れを再開し始めた為、直近の入国者数は増えてきています。
(経済産業省-国際的な人の往来再開の段階的措置が決定)
ただし、コロナ前は外国人の方の大半が新規で来られていた事に対し、コロナ以降は再入国者が大半という結果になっています。
<今後の見通し>
入国制限緩和ですが、方針は下記のようになっています。
↓
「来月から原則、全世界を対象に入国制限措置を緩和し、ビジネス関係者に加え、医療や教育の関係者、それに留学生など、中長期の在留資格を持つ外国人には、日本への新規の入国を順次、認める。ただ、入国後の14日間の待機などの措置を確約できる、受け入れ企業や団体がいることを条件とし、入国者数は限定的な範囲にとどめる」
何が変わるのか少し分かりにくいのですが、流れとしては
「コロナで外国人の入国を全面的に拒否する→
感染が落ちていているベトナムなど、一部の国で入国を認める→
今回の緩和で、全世界の中長期在留資格者を限定的に受け入れる」
と認識しています。
日本で3か月以上過ごす中長期の滞在者が主な対象で、1日1000人程度が上限となる見込です。
その為、効果はそこまで高くはなく、西村経済再生担当大臣も記者会見で「まだ人数が限られているので、大きな経済効果のプラスを生むものではない」と述べています。
外国人の入国が元通りになるのも、まだまだ時間がかかりそうです。